乳がんのセルフチェック
乳がんは自分で発見可能です
毎月1回、セルフチェックを行いましょう
乳がんはセルフチェックにより、自分で発見することが可能です。
普段のご自身の乳房の状態を知ることで、何か変化が起きた時にすぐに気づけるようになります。
生理後は乳腺が柔らかくなりますので、そのタイミングでも良いですし、日を決めて行っていただいてもかまいませんので、毎月1回、乳房の状態をチェックして変化がないか確認するようにしましょう。
セルフチェックの方法
チェックする時は仰向けがおすすめ
起立した状態でセルフチェックすると、乳房の皮膚が引っ張られて変化がわかりにくい場合がありますので、仰向けになってチェックされることをおすすめします。
セルフチェックの方法は色々ありますが、基本的には手の指を揃えて乳房の「上部外側→上部内側→下部内側→下部外側」の順に触診していきます。
この時、乳房をつままないようにしてください。
つまむと乳腺がしこりのように感じられることがあります。
このような変化はありませんか?
- 乳房にしこりはありませんか?(乳がんのしこりには「触ってもあまり動かず、少し硬い」という特徴があります)
- 脇の下にしこりはありませんか?
- 乳頭から血液が混じったような赤い分泌物が出ていませんか?
鏡の前に立って乳房に変化がないかチェックしましょう
自己触診以外にも、お風呂上りなどに鏡の前に立って、乳房に変化がないかチェックするようにしましょう。
乳がんの症状として、しこり以外に「乳房の皮膚にえくぼのようなへこみがある」「乳頭から血液が混じったような赤い分泌物が出る」などの症状がみられることがありますので、そうした変化がみられないか定期的に確認するようにしてください。
このような変化はありませんか?
- 乳房の皮膚にえくぼのようなへこみはありませんか?
- 乳頭から血液が混じったような赤い分泌物が出ていませんか?
- 左右の乳房で大きさに変化はありませんか?
- 乳頭の陥没、位置・形の変化はありませんか?
セルフチェックをきっかけにご来院される方が多いです
30歳を過ぎたらセルフチェックを始めましょう
30歳を過ぎたら定期的なセルフチェックを始められることをおすすめします。
そうしてご自身の乳房に関心を持つこと自体が、乳がんの早期発見に繋がります。
乳がんのことでご相談にいらっしゃる患者様の多くは、セルフチェックをきっかけにご来院されています。
セルフチェックで「ここにしこりがある」「ここが硬い」とご相談いただき、実際にそれで乳がんが発見されることもあります。
「乳房の変化=乳がん」とは限りません
セルフチェックは乳がんの早期発見に有効ですが、「乳房の変化=乳がん」とは限りません。
例えば、乳房に痛みをお感じになられてご来院された場合、がんではなく他の乳腺疾患であることもよくあります。
特に乳腺の量が多い方は痛みが出やすいので、乳房に変化があったからといって過度に不安にならずに、まずは一度当院へご相談ください。