なかつかさ足立医院

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ドクターズインタビュー

院長インタビュー

「実は、乳がんは早期発見すれば根治が可能なのです」
「そのためには、乳がん検診がとても大事です」
「乳がんはしっかり治療できる病気だということを、もっと知っていただきたいです」

熱意を込めてそう語る、京都市西京区・桂にあるなかつかさ足立医院の中務克彦(なかつかさ かつひこ)院長。
乳がん検診を通じて、乳がんで亡くなられる方を一人でも減らしたい。
そうした思いのもと、4名のベテラン女性技師とともに、乳がんの早期発見に力を入れて取り組まれています。

乳がん検診の受診率は欧米では70~80%、ところが日本では20%程度とまだまだ低いのが現状。
乳腺専門医としてそうした現状をどうとらえているのか、また乳がん検診への思い、患者様へのメッセージなどをお聞きしました。

実は、乳がんは早期発見すれば根治が可能で
早い段階で見つけてきちんと治療すれば治すことができるのです

本サイトでは乳がん検診にフォーカスしていますが
このようなサイトを立ち上げようと思われた理由は?

院長インタビュー

実は、乳がんは早期発見すれば根治が可能で、早い段階で見つけてきちんと治療すれば治すことができるのです。
そのことをお一人でも多くの方に知っていただき、積極的な乳がん検診の受診に繋げたいというのがサイト立ち上げの動機です。

乳がんの好発年齢は50代で、子供が成長して進学に際してお金がかかったり、社会的に責任のある立場になったりするなど、経済的にも社会的にもまだまだ活躍しなければいけない年代の方がなることが多いので、定期的に乳がん検診を受けて早期発見・早期治療に努めていただきたいです。

ピンクリボン運動など、様々な形で乳がん検診の受診へ向けた啓蒙活動が行われていますが、欧米と比べてまだまだ日本の受診率は低いというのが現状です。
欧米での乳がん検診の受診率は70~80%、ですが日本では20%程度と乳がん検診を受診される方の人数が少ないので、啓蒙の意味も込めてこのサイトを立ち上げようと思いました。

「乳がんは増えている」と言われていますが
その背景にはどんな要因があるとお考えですか?

食生活の欧米化など色々な要因が考えられて、「これが原因」と1つに絞れるものではないと思いますが、ただ、乳がんが増加傾向にあるのはその通りです。
授乳をしたことがある方は乳がんのリスクが下がると言われていて、今は出産経験のない方が増えていますので、そうしたことも増加の一因になっているのではないでしょうか。

そうして乳がんが増加傾向にあるにもかかわらず、乳がん検診の受診率は低いままという状況を何とかして変えられたらと思っています。

乳がん検診の受診率が伸びない背景にはどんな要因があるとお考えですか?

「マンモグラフィ検査は痛い・恥ずかしい」というようなネガティブなイメージが強いのと、「乳がんは検診で早期発見すれば根治が可能」というメリットがあまり浸透していないことなどが要因としてあると思います。
早くに見つけてきちんと治療すれば治すことが可能なのに、多くの方が「乳がん=治らない病気」というイメージにとらわれてしまっていて、「乳がんは怖い病気」「見つかったらどうしよう」と思われてなかなか検診に足が向かないのではないでしょうか。

40歳からは市民検診によるマンモグラフィ検査が受けられますが
家族歴がある方などには30代からの受診をおすすめしています

「乳がんの好発年齢は50代」ということですが
乳がん検診の受診をおすすめする年齢は?

院長インタビュー

40歳になれば2年に1回、市民検診を利用してマンモグラフィ検査が受けられますが、母親や祖母が乳がんになったことがあるという家族歴がある方はリスクが高くなると言われていますので、30代からの受診をおすすめします。
そうして若い方がマンモグラフィ検査を受ける場合、乳腺が多く、早期のがんが見つけにくいということがありますので、マンモグラフィ検査と併せて超音波検査(エコー検査)を受けていただいた方がより精度が高まります。

ただ、市民検診は2年に1回しか受けられず、実際に診療していて「間の年にもう1回検査を受けていただいていれば、もう少し早く発見できていたのでは…」と思うことがありますので、乳がんにならないか心配な方、家族歴がある方などは1年に1回、受けられるのが良いと思います。

「マンモグラフィ検査は痛い」というイメージがありますが、実際はどうなのですか?

そういうイメージをお持ちで受診を躊躇される方も多いですが、実際はそれほどではありません。
マンモグラフィ検査では透明の圧迫板で乳房を挟んで撮影するのですが、この時、しっかり挟めばあまり痛くはないものなのです。
怖がってしまい、腰が引けて乳房がしっかり挟めないとかえって痛みを感じることが多いですので、過度にご心配にならずに検査技師に任せていただければと思います。
実際に検査を受けられた方の多くが、「思っていたよりも痛くなかった」とおっしゃられています。

「マンモグラフィ検査を受けるのは恥ずかしい」という方もおられると思いますが?

当院では4名のベテラン女性技師が交代でマンモグラフィ検査を担当していますので、あまり恥ずかしさを感じずに検査を受けていただけると思います。
また、内科などの他科の診療も行っていますが、移動の際には他の患者様と顔を合わすことがないように配慮しておりますし、マンモグラフィ検査室のすぐ隣の診察室でエコー検査も受けられます。

「乳がんと診断されたらどうしよう」という不安なお気持ちはよくわかりますが
大切な命を守るためにも、恐れずに受診していただければと思います

お聞きしているとそれほど「大変な検査」ではなさそうですね?

そうですね。
マンモグラフィ検査は、イメージされているほど痛い検査・恥ずかしい検査ではないと思います。
検査時間は2~3分程度で、それで両方の乳房を撮影することができますし、そのうち乳房を挟んでいる時間は10秒程度です。
検査中、ずっと挟んでいるわけではないのです。

このように正しい情報を知っていただければ、それほど大変な検査ではないことがおわかりいただけると思います。

最後にサイトをご覧の方へメッセージをお願いします

院長インタビュー

女性がかかるがんのうち、最も多いのが乳がんです。
現在、その発症率は12人に1人と言われています。
ですが、早期発見して適切な治療を受ければしっかり治せるがんなのです。

セルフチェックで乳房のしこりに気づいたものの、「乳がんと診断されたらどうしよう」と不安になりクリニックへ行けないという方も多いと思いますが、乳がんは早期発見すれば根治が可能です。
不安になるお気持ちはよくわかりますが、大切な命を守るためにも、恐れずに受診していただければと思います。

現在、乳がんに関する情報が溢れていますが、その中には怖いこと・不安にさせられることも含まれていて、そうしたネガティブな情報の波にのみ込まれてしまっている方が大勢おられます。
もし、不安なことがあればお気軽に当院へご相談ください。
専門家にご相談いただき、正しい情報を知っていただくことが「安心」への一番の近道です。
お一人で抱え込まずに、不安なお気持ちを私たちへお聞かせください。

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