乳がんとは
乳がんとは?
乳腺に発生する悪性腫瘍です
乳がんとは、乳房の中にある乳腺で発生する悪性腫瘍のことです。
乳腺は母乳を作る「小葉」と、母乳を乳首へ運ぶ「乳管」に分かれていますが、乳がんのほとんど(90%程度)は乳管から発生し、これを「乳管がん」と言います。
日本女性の12人に1人が乳がんに
食生活の欧米化などを背景に、現在、乳がんは増加傾向にあります。
日本女性の12人に1人が乳がんになると言われていて、発症リスクは20代から認められ、45~55歳にピークを迎えます。
早期発見すれば根治が可能です
現在、増え続けている乳がんですが、乳がん検診で早期発見すれば根治が可能です。
「乳がんは怖い病気」という情報ばかりが耳に入り、「乳がんが見つかったらどうしよう」と不安で検診に足が向かない方もおられると思いますが、「乳がんは治せるもの」ということを知っていただき、「そのためには定期的な乳がん検診の受診が大事」ということをご理解いただければと思います。
乳がんの症状は?
初期には自覚症状が乏しい
初期の乳がんではあまり自覚症状が現れないとされていて、進行するにつれて症状が現れるようになります。
代表的な症状として挙げられるのが「乳房のしこり」で、乳房のしこりは他の病気でもみられますが、乳がんのしこりには「触ってもあまり動かず、少し硬い」という特徴がありますので、セルフチェックでそうしたしこりに気づいた時には、すぐに当院へご相談ください。
乳房のへこみ・乳頭からの分泌物がみられることも
しこり以外の症状として、「乳房の皮膚にえくぼのようなへこみがある」「乳頭から血液が混じったような赤い分泌物が出る」などの症状がみられることがあり、こうした場合も乳がんが疑われます。
お風呂上りなどに鏡で見ていただいて、乳房の皮膚にへこみのようなものがあるのに気づいた時は、そのままにせずに一度当院へご相談ください。
また、乳頭からの分泌物のうち、母乳のようなものはあまり心配ないと言えますが、血液が混じったような赤い分泌物が出る場合にはお早めにご連絡ください。
乳房内の性状を確認して、異常がないか詳しくお調べします。
ただし、「血液混じりの分泌物=乳がん」とは限らず、あくまでのその可能性が高いということですので、過度に不安にならずに医師へご相談ください。
こんな時は一度当院へご相談を
- 乳房にしこりがある
- 脇の下にしこりがある
- 乳房の皮膚にえくぼのようなへこみがある
- 乳房が変形した
- 乳頭から血液が混じったような赤い分泌物が出る
- 乳房に湿疹、発疹、腫れ、ただれがある
など
少しでも「おかしいな?」と思われた時には、お気軽に京都市西京区・桂のなかつかさ足立医院へご相談ください。
乳がんの検査方法は?
マンモグラフィ検査
マンモグラフィ検査とは乳房専用のレントゲン検査のことで、透明の圧迫板で乳房を挟んで撮影します。
しこりになる前の石灰化した早期の乳がん(非浸潤性乳管がん)の発見に特に有効です。
超音波検査(エコー検査)
超音波診断装置を使用して、乳房の状態を確認する検査です。
マンモグラフィ検査が石灰化した早期の乳がん(非浸潤性乳管がん)の発見に特に有効であるのに対して、超音波検査(エコー検査)はしこりを作るタイプの乳がん(浸潤性乳管がん)の発見に優れています。
乳がん検診はいつから受ければいい?
40歳以上の方は市民検診がご利用になれます
40歳以上の方は、2年に1回、市民検診を利用してマンモグラフィ検査が受けられます。
京都市在住の方の自己負担額は1,300円で、無料クーポン券をお持ちの方は無料で受けていただけます。
ただし、母親や祖母が乳がんになったことがあるという家族歴がある方はリスクが高くなると言われていますので、30代からの受診をおすすめします。
京都市以外に在住の方でも乳がん検診を受けられます
「京都府乳がん検診管外受診制度」を利用し、京都市以外に在住の方も、一部自己負担額が免除され、なかつかさ足立医院で乳がん検診を受けることができます。
お住いの各市町村に申込をすると必要な書類が届きますので、そちらをご持参ください。
※自己負担額や実施期間は各市町村によって異なっております。
※できれば電話予約があった方が良いですが、当日いきなり来院でも書類がそろっていれば受診できます。
次の方は保険診療にて検査が受けられます
次の方は保険診療で乳がんの検査を受けていただくことができます。
- 乳房のしこり・痛み、乳頭から分泌物が出るなどの症状がある方
- 検診や人間ドックで要精密検査と言われた方
- 他の医療機関から紹介された方
- 乳腺疾患の既往歴がある方
※自覚症状がない方や、早期発見のための検査は自費診療となります